廃車買取はその名の通り、動かない車を買い取ってくれるサービスを行っています。
廃車手続きを行っていないものの、水害などの災害で動かなくなってしまった車も引き取ってくれますし、自宅や契約している駐車場から動かせない場合はレッカーを手配してもらえることがほとんどです。
一部の買取専門店でも査定してもらうことはできますが、基本的に査定額は0円となってしまいます。
廃車買取を掲げている企業は自社や下請けなどで解体作業を行っているため、売れそうなパーツ類を予め外してから解体し、業販などでパーツを販売して利益を出すので数千円~数万円で買取ってくれることが一般的です。
ただし、水害車や大きな事故で原型をとどめていない車はパーツを取ることができなかったり、外せても機能していなかったりするため0円の場合があります。
中にはただの解体業者でもお願いすれば0円で引き取ってもらえることがあるため、近くに廃車買取業者がいない場合は相談してみましょう。
所有車を廃車とする手続きをはじめるにあたって覚えておきたいことの一つに、税金の還付に関することが挙げられます。
所有する車両の種類によっては、廃車をするときに納めた税金の一部が手元に戻ってくる場合があります。
対象となるのは、自動車税と自動車重量税の2種類です。
自動車税では、4月1日時点の登録自動車の所有者に対して翌年3月までの1年度分の税を課されます。
実は、この税は法律で月割り課税が行うことができるとされており、年度の途中で廃車にした場合は翌月から3月までの分が種別割の還付の対象になります。
環境性能割は従来の自動車取得税に相当するもので、還付制度はありません。
自動車重量税は、新しい車検証の交付を受けようとする者に対して課される税で、こちらにも月割課税の仕組みがあります。
次回の車検までの期間が残っているうちに永久抹消登録か解体返納の届出を行った場合に限り、残存期間に応じて月割で還付を受けることができます。
一時的に使用をとめるだけでは還付の対象にはならないので注意が必要です。